ロジクール M650 SIGNATUREワイヤレスマウス
自分にとっての理想のマウスにわりと近いものがロジクールから発売される。
理想のマウスの要素
- 静音クリックであること
- 色バリエーションは白が選べること
- Bluetoothではないワイヤレス接続であること
- ホイールはラチェットなスクロールと高速スクロール(フリースピン)が自動で切り替わること
- チルトホイール機能があること
- 戻る・進むのサイドボタンは搭載してほしい
- 重量が軽い(90g以下である)こと
- 充電式であること
これらが自分にとっては趣味のプログラミングを楽しむうえで、マウスに求める重要な要素・機能です。
全てを満たすマウスは2022年1月現在、この世に存在しないようです。
今回のロジクールSignature M650はだいぶ理想に近そうです。
細かく見ていきましょう。
静音クリックであること
リモート会議が多いこの時代、マウスやキーボードの静音性は割と重要な要素だと思います。
会議中にマウスをクリックをするとマイク性能や部屋の環境によっていは、マウスをクリックすると”カチカチカチ” とリモート会議をしている皆に不要な音を届けてしまいます。
そして仕事中もオフィスで「仕事してまっせ!」感をアピールできるクリック音ですが、私には不要です。
静音性を求めることで、一緒に働く人に不快を与える機会を減らせると思います。
これまで発売されているロジクールの高機能系マウスは、クリック音を盛大に鳴らします。
というかロジクールのマウス製品は全体的にゲーミングマウスも含めクリックしたよ!と認識できるように、感触も音も “カチカチ” がしっかりしています。
割と高音で、音が大きめです。
ですが、このロジクール シブネーチャー M650は事務用品やオフィスでの利用を考えてか、クリックが静音仕様になっています!
色バリエーションは白が選べること
PC周辺機器は黒が多くなりがちなので、オフィスを明るくしたい。
ロジクール シブネーチャー M650は白色の「オフホワイト」があります。ナイス。
他カラーは黒灰色っぽい「グラファイト」とピンクっぽい「ローズ」という色があります。
Bluetoothではないワイヤレス接続であること
有線でもよいのですが、極力デスク上のケーブル類を減らしたいです。
開発業務において必要な4台のスマホ、2台のPCがデスク上にあり、加えてイヤホン、マイク、WEBカメラも仕事では必須です。
これらの周辺機器が全て有線だとすると、机の上はケーブルだらけになります。ケーブル配線を嗜むマニアではないのでスッキリさせたい。
ごちゃごちゃの机でコーディングするソースコードやDB構成はぐちゃぐちゃになるような気がしてなりません。自分の中のジンクスですが、宜しくない。
本商品はLogi BoltというBluetooth技術を介した接続方法だが、USB端子をPCに接続するタイプのワイヤレス接続となっています。
個人的に、Bluetooth接続のマウスがちょっと嫌なのです。
個人的にですよ、Bluetooth接続のマウスは2.4GHzワイヤレスに比べて若干クリックやマウスの動きに “モッサリ感” (遅延)を感じてしまうのです。
ほんの少しの違いなのですが、マウスの反応に遅延があるとイライラにつながりますし、1日何時間マウスを触るのか、を考えるとマウスの俊敏性、反応速度は大事です。
いやeスポーツしてるわけじゃないし、そんなに精度の必要な仕事してないだろ(笑)と言われそうですが、してることにしましょう。
もちろん有線接続が最も遅延を感じない接続方法だと思われますが、ワイヤレスの快適さとデスクトップのスッキリさを重要視したいし、昨今のワイヤレス接続技術は有線よりも反応速度は良いとも言われますので、ワイヤレス接続を選択しましょう。
この Logi Bolt は実質 Bluetooth通信とのことですが、PC側にはUSBレシーバーを差し込みレシーバーが受信してくれるという仕組みのようです。
この方法だと PC側でBluetooth受信処理を行いませんので、2.4GHzワイヤレスの反応速度に近いのかどうなのか・・どうなんだろう。
試してみたい。
ホイールはラチェットなスクロールと高速スクロールが自動で切り替わること
クリッカブルホイールとフリースピンホイールのモードを切り替えできる機能は、日常で使うマウスには求めたいところです。
フリースピンホイール
長いソースコード(そもそも1ファイルでソースコードが長くなるの良くないと思われるが)やWebサイトをスクロールするときに、ホイールを勢いよく回すと シュルルルル と止まることなくスクロールしてくれるのが嬉しいです。
各社で色々と呼び名がありますが、フリースピン、高速スクロール、スムーズスクロール、フライングスクロールなどと呼ばれます。
ラチェットホイール
フリースピンホイールモードは便利とはいえ、カリカリっと回り過ぎずに段階的に止まってくれる昔ながらのホイール機能も細かな作業の時にはありがたいです。
クリック・トゥ・クリックモードやラチェットモードなどと呼ばれます。
両方の機能を持ちつつホイールのモードを切替ボタンで切り替えられるマウスを販売するメーカーはいくつかあります。
ナカバヤシ神速スクロール、Microsoft プレシジョンマウス、エレコム等もラチェットとスムーズスクロールをお好みで切り替えられるマウスを販売しています。
スクロールモードを頻繁に切り替える作業をする人は、切り替えがちょっと面倒なのですが、昨今はRazerやロジクールから、ホイールを回す強さ(勢い)で自動的にラチェットスクロールとスムーズスクロールを切り替えてくれる機能を持ったマウスが販売されています。
ロジクールでいうと SmartWheel や MagSpeed という機能です。
RazerでいうとRAZER™ HYPERSCROLL チルトホイール + バーチャルアクセラレーションという機能です。
MX ANYWHERE 3 の MagSpeed はかなり使いやすいです。
※ MX ANYWHERE 3 はクリック音が大きいのが難点。
チルトホイール機能があること
ホイールを横に倒すと左右にスクロールできる機能です。
WindowsではShiftキーを押しながらスクロールすると横スクロール(左右にスクロール)できるよ、
とか、
サイドボタンを押したままホイールを回すと、水平スクロールができるよ、
等と言われることがありますが、それはアプリケーションによって異なる場合があります。
ChromeなどのブラウザではShift+スクロールで横スクロールできますが、エクセルでは(デフォルト設定では) Ctrl + Shift + スクロール で横スクロールです。
アプリケーションやマウスの設定によることがあるので、マウス側のハードウェア的に横スクロールできると嬉しいです。
開発業務のデバッグでも横スクロールの挙動を確認するためにあると助かります。
戻る・進むのサイドボタンは搭載してほしい
サイドボタンはWebブラウザのサイトの画面を戻ったり進んだりするだけでなく、様々なアプリケーションで使うので必要です。
マウスの専用ソフトウェアでボタンに機能を割り当てできると嬉しいですが、機能が増えるとマウス重量に影響してくるので最低限「進む」「戻る」は欲しいです。
重量が軽い(90g以下)であること
軽い は正義。
孫悟空の修行のように 超重量10kgのマウスで右手の筋力だけ鍛えてもしょうがないので、軽くて動かしやすいと 有り難いです。
これまでの機能を全て備えつつ、90g以下であることはかなり難しいのだと思いますし、メーカー的には軽くし過ぎると強度の問題リスクがあると思われるのでなかなかハードルが高そうです。
ロジクールでは必要最低限まで機能をそぎ落としたゲーミングマウスを60gほどにすることも実現できているので、期待します。
充電式であること
電池ごみを減らしたいからという理由ですが、エネループの単4電池で極力乾電池ごみは減らせます。
電池式でも、電池を抜いたマウス重量を80gほどに軽く押さえらえるのであれば充電池よりも重量を抑えることもできるかも知れません。
総合評価
総じてロジクール M650 SIGNATUREワイヤレスマウスはどれほど希望を満たしているか
- 静音クリックであること
- OK !!
- 色バリエーションは白が選べること
- OK !!
- Bluetoothではないワイヤレス接続であること
- OK ?
- ホイールはラチェットなスクロールと高速スクロール(フリースピン)が自動で切り替わること
- OK !
- チルトホイール機能があること
- NG
- 戻る・進むのサイドボタンは搭載してほしい
- OK !
- 重量が軽い(90g以下である)こと
- NG
- 充電式であること
- NG
ロジクールSignature M650はこれまでのロジクールのマウスに比べても理想に近いです。
そして 安価であるということが嬉しい。
オフィスで社員に標準マウスとして配布するには持って来いだと思われます。
結論
今回の調査を踏まえると、私はロジクールSignature M650には乗り換えません。
引き続き愛用のRazer Pro Click Mini を継続します。
Razer Pro Click Mini は残念ながら充電式ではなく、スクロールモードも自動では切り替わらない点が惜しいです。
今のところ理想に近いマウス
- Razer Pro Click Mini
- 充電式ではない、スクロールモードが自動では切り替わらない、惜しい!
- MX Master 3
- 静音ではない、かなりズッシリとしている。
- MX ANYWHERE 3
- 静音ではない、チルト機能はない、惜しい!
- Razer Basilisk V3
- 静音ではない、ワイヤレスではない、黒色しかない。
これらに勝る新商品が出てくることに期待し、ワクワクしています。
MX ANYWHERE 3 のネーミング的に「どこでも」使えるよって言うなら図書館でも使えるように、静音タイプにしてくれると嬉しいのにねぇ~。
MX ANYWHERE 3に静音タイプの MX ANYWHERE 3S みたいなのが発売されるか、Razer Pro Click Miniの自動スピンモード切り替え機能が搭載されたRazer Pro Click Mini 2みたいなものが発売されるかしてくれたら、私のマウス沼の底に足がつくかもしれません。
変わりダネでSurfaceアークマウスがいいんじゃない?と知人のエンジニアからご提案もらいましたが様子見ちゅう。
M650 SIGNATURE | Razer Pro Click Mini | MX Master 3 | MX ANYWHERE 3 | Razer Basilisk V3 | |
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静音クリックであること | OK !! | OK !! | NG | NG | NG |
色バリエーションは白が選べること | OK !! | OK !! | OK !! | OK !! | NG |
Bluetoothではないワイヤレス接続であること | OK ? | OK !! | OK !! | OK !! | NG |
ホイールはラチェットと高速スクロールが自動で切り替わること | OK ! | NG | OK !! | OK !! | OK !! |
チルトホイール機能があること | NG | OK !! | OK !! | NG | OK !! |
戻る・進むのサイドボタンは搭載してほしい | OK ! | OK !! | OK !! | OK !! | OK !! |
重量が軽い(90g以下である)こと | NG | OK(電池1個) | NG | NG | NG |
充電式であること | NG | NG | OK !! | OK !! | 有線 |
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